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日本認知科学会運営委員と書籍 [読書記録・日記]

来年から二年間、日本認知科学会の運営委員をつとめさせていただくことになりました。ご推薦および選んでくださった方々、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。

先週末は少し時間があったので、いくつか読みかけの本を読み終わりました。
少し前に読んだのも合わせて、最近読んだのは、鈴木宏昭『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』、渡邊淳司『表現する認知科学』(この二つは比較的軽めの認知科学の本)、ロバート・フォグリン『理性はどうしたって綱渡りです』(哲学の使用上の注意。ペンギンが可愛いのと、語り口が軽妙)あたりでした。どれも面白かった。そのうち、感想を書くかも。
読みかけの本と積読の本が増え続けていて、どうしたものか。



認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)

認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)

  • 作者: 鈴木宏昭
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/10/21
  • メディア: Kindle版




表現する認知科学 (「認知科学のススメ」)

表現する認知科学 (「認知科学のススメ」)

  • 出版社/メーカー: 新曜社
  • 発売日: 2020/10/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




理性はどうしたって綱渡りです

理性はどうしたって綱渡りです

  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2005/08/01
  • メディア: 単行本



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JAISTサマースクール2020「計算論的認知科学入門〜認知科学者のための圏論入門』ご参加いただきありがとうございます [読書記録・日記]

JAISTサマースクール2020「計算論的認知科学入門〜認知科学者のための圏論入門』は、ご参加いただきましたみなさま、招待講演者、および主催の日髙研究室の学生さん、日髙さん、鳥居さんのご協力とご尽力で良い会になりました。ありがとうございました。
私自身もとても勉強になりました。
日曜日の終電で帰ってきて、月曜日勤労感謝の日は早稲田は講義だったので、ちょっとくたくた気味ですが、参加させていただき本当に良かったです。
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2020-11-04 [読書記録・日記]

JAISTサマースクール(もう11月だけど)の初日の入門講座の申込みは締め切りましたが、翌日の招待講演のオンライン聴講は定員100名なので、再度オープンしました。ご興味がある方はお気軽にご聴講ください。
JAISTサマースクール情報サイト

私は初日の入門講座で、自然変換あたりのごく簡単な話をします。簡単すぎて、つまらないかも。仕事が落ち葉のように積もり重なって、全く資料を作っていなかったので、いま作っています。落ち葉って、次々落ちてきて、綺麗だけれど、そろそろいいかな。

招待講演の丸山善宏先生と、谷村省吾先生は、認知科学そのものとは少し違う視点からご講演いただけるのではないかと思います。
併せて、日髙さんが(JCSSよりわかりやすく!!)認知科学との関係を話してくれるはずです。

認知科学の圏論特集号も、そろそろ大詰めで編集しています。編集というか、チュートリアル的な記事を書いています。良いものになりますように。

あと、オンライン実験と、新しい研究計画と、学内の研究費申請と、講義資料作成を二つ分と、そのあたりを進めよう。
秋の空は所沢でも青くて美しい。松本の底がないのとは違って、なんとなく低い感じもするけれど、それでも綺麗。春の、蟄居という感じとは違って、だんだん冬に向かうのに、それでも落ち葉の音のようにざわざわしている。石川の秋は、冬の嵐に向かって、もっと騒がしかった。

季節が変わっていくので、王朝百首を見ていたけれど、秋の歌でざわざわした感じの、ちょうど良いのはあまりなかった。もっと、月と水というような、澄んだ、静かな、ものが多い。

源実朝のものは、音が楽しい。

---(引用)---
萩の花くれぐれまでもありつるが月出でて見るになきが儚さ

その時
たしかに萩の花は有つたか
月の光は刃のやうに流れ
心は水のやうに冷えてゐたが
白萩の亂れは幻に過ぎなかつたのか
ああ私は無いものを見たのか
否、私にはその奥に
有るものが見えなかつたのだらうか
それは有つて無い時間
萩と月の消えてゆく空間に
私の見たのは
私の墓
----(pp.283--284)

幽玄な感じだと、その前の「白露の消えにし人の秋待つと常世の雁も鳴きて飛びけり」の方が(ストレートだけど)好きかな。
もっとぴったりなのがあったら、また書こう。
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Quantum Cognitionの勉強 [読書記録・日記]

少し前に書いたQuantum Cognitionの勉強を少しずつしている。まだ始めたばかり。宣言してから勉強することはほぼないのだが、いろいろ考えて、今回は書いてみた。

9月にJAISTのプライベートな研究会でBruza, Wang, & Busemeyer(2015)のレビュー論文を紹介した。
その時に、Wang, Solloway, Shiffrin, & Busemeyer(2014)の論文も読んで、面白かった。先日、この論文の数学的な部分のSuport Textの方も一通り読んで、少しだけ理解が進んだ。
これからは、とりあえず、Busemeyerらの論文を読みつつ、書籍のBusemeyer&Bruza『Quantum models of Cognition and Decision』、明出伊・尾畑『量子確率論の基礎』あたりを適宜読む予定。
Busemeyerらの論文の方で認知に関連した使い方を知りつつ、明出伊・尾畑の方で数学的な理解も少し進めたい。

物理にいたときは、ほんとうにこの辺りの数学を全然真面目に勉強せず、そしてほとんど記憶もない(修論でいろいろ計算はしていたようなので、あの頃の方がもちろんわかっていただろう)。したがって、ほぼ、理論的なアドバンテージはないのだが、勉強したいという気持ちはあるので、きっとなんとかなると信じたい。
それに、『量子確率論の基礎』は、まだ数ページしか読んでいないが、面白そう。あと数ページ後のことはわからないけれど。



Quantum Models of Cognition and Decision

Quantum Models of Cognition and Decision

  • 作者: Busemeyer, Jerome R.
  • 出版社/メーカー: Cambridge University Press
  • 発売日: 2014/06/19
  • メディア: ペーパーバック



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認知科学に研究論文が採録されました [研究業績]

『認知科学』に投稿していた以下の論文が採録決定しました!
ご議論いただきました研究者の方、査読者の方、編集担当の方に感謝します。特に、査読者の方に多くのコメントをいただき、研究を深めることができました。大変ありがとうございます。
近日中にPsyArxivにプレプリントを投稿予定です。その際に内容も少し紹介しようと思います。

池田駿介,布山美慕,西郷甲矢人 & 高橋達二. (採録決定済み). 不定自然変換理論に基づく比喩理解モデルの計算論的実装の試み., 認知科学, 28(1).
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JAISTサマースクール2020「計算論的認知科学入門〜認知科学者のための圏論入門』 [読書記録・日記]

JAISTの日髙研究室が今年もJAISTサマースクールを秋(11/21-22)にオンラインで行います。
「認知科学者のための圏論入門」ということで、私も講師として参加予定です(自然変換あたりを教える予定で、米田の補題をやるか検討中)。
11/21が入門編でかなり基礎から圏論をやる日、11/22が講演になっています。
日毎に定員数が異なりますが、ご興味のある方はお申し込みいただければ嬉しいです。

JAISTサマースクール2020「計算論的認知科学入門〜認知科学者のための圏論入門』

SummerSchoolPoster2020_2.png
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不定自然変換理論の論文をオープンアクセスにしました [読書記録・日記]

7月に出版した不定自然変換理論の以下の論文をオープンアクセスにしました。
ご興味ある方に広く読んでいただければ嬉しいです。

Fuyama, M., Saigo, H., &Takahashi, T. (2020). A Category Theoretic Approach to Metaphor Comprehension: Theory of Indeterminate Natural Transformation., BioSystems, 104213.


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Quantum cognitionについて [読書記録・日記]

先日内々の研究会でBusemeyerらがずっと進めている“Quantum cognition”のレビュー論文(Bruza, Peter D., Zheng Wang, and Jerome R. Busemeyer. "Quantum cognition: a new theoretical approach to psychology." Trends in cognitive sciences 19.7 (2015): 383-393.)について話した。
資料はすごくわかりにくいのしか作らなかったので、もし改善したらslideshareなどにあげるかもしれない。

Quantum cognition、日本では行動経済学や科学哲学方面でQuantum decision makingの訳で量子意思決定としては議論されているようだけれど、認知科学会界隈では見かけない。Quantum cognitionの訳も多分ないと思う。Quantum cognitionなので、そのまま訳すと量子認知。本質的に物理的な“量子”関係ないので、非可換確率論を用いた認知の方が良いと思うけれど、言いやすさは量子認知なので、量子認知でも良い気はする。

上のレビュー論文は、ある程度わかりやすいけれど、例がかなりわかりにくい(友達と旅行の例はなぜこの例にしたのか?!と思った。無理に三次元にするために謎の選択肢増えてるし)。
あと他のモデルとの実証的な比較の内容が、レビューだから仕方ないとはいえ、あまり具体的に書かれていないのがもったいない。レビュー中、比較的よく触れられていた文献37は読んでみた。順序効果の各実験での具体的な大きさに触れずとも、非可換ならではの関係性から順序効果の大きさの比について予測をしていて、面白かった。私は順序効果は詳しくないので、古典的な他のモデルで、本当にこの予測がないのかわからないけれど。
他に具体的な研究を読んだら面白そう。

私は別にQuantum cognititonがやりたいわけではないのだけれど(圏論がやりたいわけではないように)、文章理解で、複数の解釈がありうるときに、それらの解釈の重ね合わせとして別の理解が創造されているように感じるので、Quantumの方が自然かなと思う。
もともと、Busemeyerらの研究は知らない2018年頃、解釈学的循環の研究を進めているときにそう思い、共同研究者にそれを言ったらBusemeyerらを教えてもらった。が、放置していた。
似たことを考える人はたくさんいそうだと思ったけれども、文章理解界隈で量子力学を一滴でもかじったことがある人は少ない気もして、そうすると、もしかしたら思っている人は少ないのかもしれない。
彼らの本も買ってみたので、少し勉強してみよう。



Quantum Models of Cognition and Decision

Quantum Models of Cognition and Decision

  • 作者: Busemeyer, Jerome R.
  • 出版社/メーカー: Cambridge University Press
  • 発売日: 2014/06/19
  • メディア: ペーパーバック



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川上弘美『あるようなないような』から「嫌」 [読書記録・日記]

川上弘美の『あるようなないような』を少しずつ読んでいる。日記的なエッセイということになっているけれど、日記とは思われないようなことが入っていたり、エッセイだから軽く読めるかなと思いきや軽く読めない。

その中の「嫌」というエッセイに、自分が何かに似ている、と言われる話がある。また、「あなたが昨日XXにいたよ」といなかったはずの場所に言われる話。

---(引用)---
 ところで、うすぼんやりとした背景の中で、わたしにとっての自分自身というものは実際にはどのくらいの実在感を持ち得るのか。渋谷にいたらしい「わたし」も浜松にいたらしい「わたし」も蛇に似ているらしい「わたし」も、考えているうちに実際のわたしらしく思われてくる。他人の視界の中の軽軽とした「わたし」と、自身の思う重重としたほんとうのわたしは、境界をなくしそうになる。それはたいそう不吉なことだ。軽軽とした「わたし」それ自体は不吉ではないのに、「わたし」があるはずないとわかったその瞬間から軽軽とした「わたし」は不吉な影として重重としたわたしを覆いに来るのである。
 嫌だ。じつに嫌なことだ。(後略)
---(pp.51-52)----

いろいろなところに現れる「わたし」の話は、田口先生の『現象学という思考』や西郷・田口『〈現実〉とは何か』の話に少しつながって面白い。


あるようなないような (中公文庫)

あるようなないような (中公文庫)

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2002/10/01
  • メディア: 文庫




現象学という思考: 〈自明なもの〉の知へ (筑摩選書)

現象学という思考: 〈自明なもの〉の知へ (筑摩選書)

  • 作者: 田口 茂
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2014/12/11
  • メディア: 単行本




〈現実〉とは何か (筑摩選書)

〈現実〉とは何か (筑摩選書)

  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2019/12/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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早稲田大学と日本財団「社会的養育システムの実現に向けた国内初共同プロジェクト発足」 [読書記録・日記]

研究所員として所属している早稲田大学社会的養育研究所が日本財団と共同プロジェクトを発足し、プレスリリースが出ました。
https://www.waseda.jp/top/news/69843?fbclid=IwAR2ssPpXEaqUiHIbohvw70aii5-OaqDfWe_-nNVcpACL0mPFAXbR3oeekvo

主として実親のもとで暮らすことのできない子どのの社会的養育について書かれていますが、
「「いっしょに生きてくれる人」を必要としている子どもは、社会的養護の子どもに限らず、家族と暮らしている子どもの中にも多く存在していると考えられます。その声(ニーズ)に応える地域の養育体制づくりは、他の多くの子どもが安心と希望を取り戻すことも可能にします。」
という部分も大切だと思います。

以下は冒頭の抜粋です。
「早大は、2020年4月に早稲田大学総合研究機構に『社会的養育研究所』を設置し、日本財団は最大5年の計画で資金援助を提供することで、本プロジェクトを実施していきます。全国に実親のもとで暮らすことができない子どもは4万5千人いると言われています。そのうち約8割の子どもは施設で暮らしていますが、諸外国においては特に乳幼児について里親等の家庭養育が中心とされています。わが国においてもその流れを受け、2016年に児童福祉法が改正され家庭養育の優先が原則となり、2017年にはその理念の実現に向けた工程を示した「新しい社会的養育ビジョン」が発表されました。本プロジェクトは、全ての子どもに最善の利益を保障する社会的養育システムを実現することを大きな目的として、以下に取り組みます。(後略)」

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