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日本認知科学会第38回大会オーガナイズドセッション [読書記録・日記]

今年の日本認知科学会大会オーガナイズドセッション(0S)に提案していた『非可換確率論を用いた認知科学(量子認知)の基礎と展開可能性』が採択されました。オーガナイザーは私と長浜バイオ大学の西郷さんです。
主にBusemeyerらがやっている量子認知の枠組みが面白いと思っていて、OSをやることにしました。もう少し詳細は、近日中に大会webに出るはずです。

西郷さんとは、4年前(もうそんな前か)にも一緒に「同じさの諸相:認知科学・数学・哲学からの示唆」というOSをやりました。その時は田口茂先生にも来ていただいて、思えば、いろいろなことに繋がるような話や議論ができたように感じています。今回も良いものにできますように。
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『認知科学』特集号「圏論は認知科学に貢献できるか」もうすぐ [読書記録・日記]

提案から編集まで担当している、『認知科学』特集号「圏論は認知科学に貢献できるか」のゲラ校正が先週全部終わりました(はず)。来月始めに発刊予定です。その2週間後にjstageで無料で閲覧可能になるはず。
研究論文の数は多くないのですが、招待論文と解説記事などもあって、充実していると思います。また発刊されたら内容の概要を書きます。
圏論は炎上するともっぱらの噂ですが(なんで単なる数学が炎上するのか謎だけど)、とびら記事の私が書いた部分が、多少燃えやすい感じかもしれない。

最近やっと(そしてタイムリーに)レベッカ・ソルニットの『説教したがる男たち』を読みました。フェミニズムの有名な部分はもちろん良かったけど、6章のヴァージニア・ウルフ「未来は暗い。思うにそれが、未来にとって最良の形なのだ」という一節から始まる文章がとても良かった。未知なものを未知と認めることこそが希望なのだ、と言う話。個人的には西郷・田口の「〈現実〉とは何か」の決定論を否定するあたりとちかしい。そして、ちょうどそういうこと、決まらないことに持ち堪えること、を意味理解の文脈で考えていたので、それもあって楽しかった。
よすぎて、ウルフの日記も買ってしまった。


説教したがる男たち

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  • 出版社/メーカー: 左右社*
  • 発売日: 2018/11/15
  • メディア: Kindle版




ある作家の日記 新装版

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  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: 単行本




〈現実〉とは何か (筑摩選書)

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  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
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