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Rの参考書 [ソフトウェア]

わりとフリーのソフトウェアを探してこのブログを見られている方がいらっしゃるので、今回はその関連で私が使ったRの参考書を。
私はRは初心者で、プログラミングもできないので(RubyとFortranを一瞬触って速やかに忘れた)、そういうずぶの初心者の方の役に立てば幸いです。
なお、私は最初はRだけを使っていましたが、今はRStudioを使っています。
RStudioの良い所は外部データの読み込みがわかりやすく、また読み込んだデータや使っているデータセット等々がすぐに確認できるところかなと感じます。他にも諸々使いやすいので、これからRを使われる方にはおすすめです(ただし、日本語が一部弱いという噂はあります。実際にはMacを使っていてExcel等からデータを読み取るときはフォントをUTF-8に直して読み込ませれば特に問題ありません)。

1.『Rによるやさしい統計学』
私が最初に買った本です。
この本をとりあえず最初から実際にRを動かしつつやってみました。
外部データを取り込む9章まで自分でデータを一つ一つ入力しないといけないのは辛いのですが、それを除けばわかりやすく使いやすく勉強になりました。
Rを使われる方は統計処理をされることも多いと思うのですが、統計処理についても基本的なことが説明されています。
(ただし、勿論統計についての基礎的な部分はこの本だけでは足りないと思います。私も勉強不足なので薦めるのに自信がありませんが(Rでも同じだけれど)、たいていいつも『統計学入門』で本当の基礎の部分を確認します。それ以外には、まだ読みかけなのですが、『データ解析のための統計モデリング入門』がお薦めだと思います。どちらも単にp値が高くなるようにすればいい、という表層ですらない考え方を正してくれます)。

2.『Rによるデータサイエンス』
Rは統計ではなくそれ以外の分析も色々できます。もちろんマトラボとかそれに類するもの使った方が簡単かもしれませんが。多次元尺度法、クラスター分析から生存分析、時系列分析、樹木モデルなどなど色々な分析が紹介されています。
また、これらの分析の多くは著者のHPにほとんど本文と同じことが記載されているのでこちらを確認されてもいいかもしれません。
各分析はわりと短く紹介されているので、これだけで分かるかというのはなかなか微妙なところですが、持っておくと便利だと思います。ただ内容はよく自分で検討した方が良いと思います。

3.『Rグラフィックスクックブック』
Rはグラフも書けます。gnuplotの方が良いのかもしれないですが、まあR使ってたらそのまま描きたい気もします。
Rで普通にグラフを描くときはplotってやって書けるのですが、ggplot2っていうパッケージを使った方がずっと高機能なグラフが描けます。ただし、複数のグラフを重ねたりするのはかえって面倒になったりするような気がします。なお、パッケージのダウンロードは難しくないです。というかパッケージをダウンロードしないとほとんどの分析が始まらないです。
そのggplot2を使ったグラフの描き方を丁寧に示している本です。したがって、当然ですが、グラフの描き方以外は書いていません。でもRでグラフを描くなら、そして初心者なら、持っていても良いと思います。

4.『The R Tips』
実はあんまり使っていません(^_^;)
でも、何か検索したいときに便利です。大抵ほとんど十分な情報が載っていないのですが、何を調べれば良いのかわかるのであとはネットで検索できます。なにこれ全然意味がわからないとか、何が悪いかわからないとか、何をすればいいのかわからないとか、ネットに書いてある情報が理解できない、という時に使うと良いと思います。

これ以外に今持っている書籍は『Rで学ぶパターン認識』『RStudioではじめるRプログラミング』です。
どちらも途中までですが、良書だと感じます。パターン認識の方はちょっと粗いかな、なんとなく。これからさらに別の書籍などで勉強が必要かもしれません。
プログラミングの方は簡単なところから着実に進む感じがしています。他に何冊か図書館で時系列分析の書籍などを借りたことがあります。

どの書籍も、まずは図書館や書店で触ってから購入されるのが間違いないかと思います。
もちろん購入せずに全部借りるだけという選択肢もあります。
個人的には、図書館で借りるだけではなく、お金を払って自分のものとして手元に置いておいた方が良い本というものがあると思うので、思想も含めて気に入ったら購入したいなと思います。

ネット上の情報も非常に参考になります。
困っていることは大抵誰かが書いています。適切なワードで検索できれば、何かの情報は出てきます。ただし、それが理解できるとは限らないですが...。本と併せて利用すると便利だと思います。



(追記 2016年5月23日)
KH Coderで対応分析をする際にいくつか参考にした本。

5.
多次元データ解析法 (Rで学ぶデータサイエンス 2)

対応分析の解説を探していて見つけたので、その辺りとほかをざっとしか読んでいませんが、主成分分析、因子分析、多次元尺度法やクラスタリングなど基礎的な分析法が載っていて、それなりに式で説明していていいと思います。対応分析もわりとわかりやすかった(ただし、対応分析だけなら、次の本の方が良さそうかも)。Rのコードも結局(使っていないけど)載っているし。

6.
対応分析入門 原理から応用まで 解説◆Rで検算しながら理解する

対応分析について、比較的最近出た訳書。まだ始めしか読んでいないけれど、計算過程の詳細やその結果でてくるものの意味など丁寧に説明されていて、対応分析で読んだいくつかの本のなかで最も良いと感じました(5はまだいいけど、対応分析、途中の式が省かれていて、いきなり見方が書いてあるものが多くて困った)。
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