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最近の発表と本など [読書記録・日記]

前の日曜日から火曜日まで量子認知のワークショップに行って、水曜日から今日(土曜日)まで授業がつまっていて、なんとか終わりました。
ワークショップはすごく楽しかった。そのうち、一部がyoutubeで公開されると思う。私のトークは未公開データを含むので公開しないけれど。
7月は終わりまでぎっしりつまっているので、まだ休めない...。

本は色々読んでいて、ちょっと前には小澤先生の『量子と情報』を読んでいた。文章が美しく、理解が深いのでものすごくわかりやすい。終わりの研究についての捉え方も心を動かされる。
今は夜にソルニットの『暗闇のなかの希望』をちょっとずつ読んでいる。
量子認知の論文とか直接研究に関係するものも読みたいけれど、私の中では繋がっている別分野の論文や本も読みたい。『暗闇のなかの希望』は好きで、英語版も買ってみた。
なかなか休めないけど、本当は、ゆっくり不確実性の中で色々なことをやりたい。

「Hope locates itself in the premises that we don't know what will happen and that in the spaciousness of uncertainty is room to act. (中略) It's the belief that what we do matters even though how and when it matter, who and what it may impact, are not things we can know beforehand. We may not, in fact, know them afterward either, but they matter all the same, and history is full of people whose influence was most powerful after they were gone(p.xii, The Canons edition)」

「希望は、私たちは何が起きるのかを知らないということ、不確かさの広大な領域にこそ行動の余地があるという前提の中にある。不確かさを認識することは、その帰結に影響をもたらせるかもしれないと気がつくことだ。それはあなたが一人でやることかもしれないし、数人、数百万人とおもに行うことかもしれない。希望とは未知や不可知のものを受け容れることであって、確信的な楽観主義や悲観主義とは違う。楽観主義者は、私たちが関与しなくても物事はうまくゆくと考える。悲観主義者はその逆だ。どちらも自分の行動を免除する。希望とは、いつ、どのように意味が生まれ、だれに何にインパクトを与えるのかあらかじめわからないとしても、それでも私たちの為すことに意味があると信じることだ。そんなことは事後になってもわからないかもしれない。しかし、それでも意味があることに変わりはない。歴史には亡くなった後のほうがよほど大きな影響力を発揮した人物がいくらでもいる。(pp.19-20、文庫版)」


量子と情報――量子の実在と不確定性原理

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