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三十日目 京極夏彦『塗仏の宴 宴の始末』 [読書記録・日記]

三十日目は京極夏彦『塗仏の宴 宴の始末』。

----(引用)----
「無罪でも有罪でも−−−夫婦であることに変わりはありません。罪を犯したから離縁するとか、犯してないから離縁しないとか−−−そんな馬鹿な話はありませんでしょう。そんな理由で添っている訳ではないですから−−命さえ−−取られなければ」
----(p.471、講談社)

『黒死館殺人事件』は図書館で借りて読んだだけなので(一つ目の大学院のあとに読んだけれどその時は欲しくならなかった)、日本探偵小説の三大奇書は二つ目で終わり。
『虚無への供物』の冒頭繋がりで『サロメ』にしようか迷ったけれど、中学の頃読んでいたということで京極夏彦の百鬼夜行シリーズに。私はこの塗仏の宴の上下は、シリーズの中ではどちらかというとそんなにすごく好き、というわけではなかった。他の作品の方が、風景が綺麗で印象に残っているものが多い。
ただ、この第1作目主人公の関口(ダメダメな人)の妻の雪絵さんのセリフは、かっこいいなと思って記憶に残っている。いま読むと、現実ではなかなかこうも行かないと思うけれど。


塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)

塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/09/17
  • メディア: 新書



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